グラフィックボードの製品で出てくる「LHR」とは何か

グラフィックボードの製品でちょくちょく「LHR」という名前の付いたモデル製品が出てきています。これは何を意味するのでしょうか?

答えは簡単です。マイニングに不向きになるよう手を施されたモデルのことを「LHR」と言います。

最初から話をしましょう。元々グラフィックボードは、3Dのゲームをするために必要なものでした。しかし、仮想通貨・暗号資産でもグラフィックボードは重要になりました。仮想通貨・暗号資産を獲得しようとする人を「マイナー」と呼びますが、マイナーがグラフィックボードを買い占めるようになってしまったんですね。

とすると何が起きるでしょうか。そう、グラフィックボードの価格はあっという間に高騰し、本来のゲームをする人にグラフィックボードが届かなくなってしまいました。マイナーは良いですが、ゲームをする人は困ります。

そこでメーカーは考えました。マイニングに不向きになるようなバージョンの製品を出せば、マイナーはその製品を買わず、ゲーマーだけが買うことになり、ゲーマーにもグラフィックボードが届くようになると。

そこでマイニングに重要なハッシュレートを意図的に落としたモデルを作るようになりました。これが「LHR」、Low Hash Rateモデルとなります。

メーカーの意図した通りに、LHRモデルは価格が安定してゲーマーに届くようになりました。めでたしめでたし。

しかし、それで終わりませんでした。マイナーはLHRモデルの一部について、制限を外すことに成功するようになってしまいました。

そこで、LHRモデルであっても、制限を外すことに成功したモデルは高騰するようになりました。メーカーVSマイナーの戦いは今も続きます。

僕はマイニングに参加しましたので、結構他人事ではないのですが、こうしてみると中々面白いですよね。人の業を表しているというか。

この戦いはこれからも続くのでしょう。

僕?僕はLHRモデルには手を出さないです。怖いもん。

ではでは。

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