統合失調症になってから、勉強自体をしたくないな~という「やる気」が陰性症状で下がってしまいました。しかし、お薬をエビリファイ→レキサルティ→ロナセン→ロナセンテープと変えることによって、陰性症状の改善が見られるようになり、勉強する気が湧いてきました。ロナセンテープ様々です。形式上の復活です。
そこで気づいたのですが(今までは陰性症状で見えていなかったのですが)、統合失調症による勉強への悪影響は、当初感じていた程は無いということです。1回読んでも分からないのであれば2回読んで、2回読んでも分からなければ3回読めば、そのうち理解をすることが可能です。理解能力が10あったところが8に下がったとしても、その分だけ多くの回数を繰り返すことで補うことが出来ます。理解能力10で8回読んで理解できるもの(難易度10x8=80のもの)であれば、理解能力8でも10回読めば理解できるという感じです。
つまり、学校の勉強や、資格の勉強など、いわゆる座学にまつわるものについては、統合失調症はそこまで邪魔をしません。新たに知識を蓄えることも可能です。短期記憶能力は下がったことを実感していますが、長期記憶能力はそこまで下がった感じは受けません。
一方、僕の感覚ですが、頭の回転や機転と言った能力はかなり落ちています。じっくり考えれば、「こうすれば良かった」など挙げることが出来ますが、その場でぱっと思いつくことが出来ません。よって、非定型的な業種ではかなりのハンディキャップを感じることになるかと思います。多くの方が統合失調症になった時に頭が悪くなったと感じる理由でしょう。
仕事をするにあたって、経験と新規の場面の機転は車の両輪のようなものになるかと思いますが、統合失調症の方は、なるべく経験や勉強で予め蓄えておけるような職種(塾の先生や技術職など)の方が向くかもしれません。
お笑いで言えば、コントや漫才など、予め完全に考えてしまうものであれば、統合失調症は邪魔になりません。逆に、トーク番組などは機転が効かないのでかなりの練習を必要とすると思います。
いきなりお笑いの話をしましたが、これは例示に過ぎません。何が言いたいのかというと、就けない職業があるのではなく、就いた職業の中で、働けるようなポジションを見つけることが大事だということです。そして、そのポジションは、なるべくじっくり考えることのできるものが良いということです。