統合失調症との出会い

統合失調症の罹患者が私小説を書く場合、最初は自分が統合失調症になったことを書くかと思います。しかし家猫の場合は、病気になる前に、とある統合失調症の方と出会う機会がありました。それが統合失調症との出会いになります。

20代前半はブラック企業で営業しており、毎日を疲弊していました。20代後半では、専門学校のようなものに通っていました。その学校で、とある女性と出会いました。仮に佐藤さんとしましょう。

佐藤さんは話していても、目の焦点が合っていないような? 目の動き方が独特な気がしました。

ときどき微妙に人とは違う行動をしており、変わった人なんだな~と思っていました。しかし、それが問題になる訳ではなく、毎日仲良くしていました。

仲良くなったある日、佐藤さんは家猫に変なことを言い始めました。

佐藤さん「実はね、家猫さん。私ね、テレビで私の話をされていることがあるの。」

家猫「ほーん。どういうこと? 昔お笑い芸人だったとか?」

佐藤さん「いえいえ。ニュース番組あるでしょ? そのニュースで、私の話をするのよ。みんなには分からないようにしてね。」

家猫「????? 某国の秘密暗号みたいなもの?????」

佐藤さん「そうね、そんな感じね。他の人には分からないけど、私は監視されてるのよ。」

家猫「? 変な冗談っすね。どこから仕入れたの?」

佐藤さん「冗談じゃないわ、事実なのよ。」

家猫「?????」

今思うと、佐藤さんは統合失調症を発病していました。しかし病識が無く、病院にも行っていない状態でした。この頃の家猫は統合失調症には詳しくありませんでしたが、そういう病気があることは知っていたので、佐藤さんに言いました。

家猫「佐藤さん、たぶん統合失調症にかかってしまったと思いますよ。病院に行きましょう。」

佐藤さん「病気じゃないって!!! 本当のことなのよ。」

こんなことを何度も繰り返しました。その学校の知り合いや先生にも「佐藤さん、病気かもしれないですよ。」とは伝えたのですが、家猫のことを信じてくれる人はいませんでした。当時、家猫もトラブルを抱えており、学校の知り合いや先生から信用が無かったこと、佐藤さんの症状をうまく説明することが出来なかったこと、学校自体が事なかれ主義であったことなど、様々な要素が重なり合い、彼女に触れたくなかったのだと思います。

ほどなく佐藤さんはトラブルを起こし、学校を去りました。また、このトラブルが一つの要因となり、家猫もこの学校から去ることになりますが、それはまた別の話となります。

これが家猫と統合失調症との出会いです。幸か不幸か、家猫は20代後半で統合失調症について調べる機会がありました。

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