【問題】
CPUと磁気ディスク装置で構成されるシステムで、表に示すジョブA、Bを実行する。この二つのジョブが実行を終了するまでのCPUの使用率と磁気ディスク装置の使用率との組合せのうち、適切なものはどれか。ここで、ジョブA、Bはシステムの動作開始時点ではいずれも実行可能状態にあり、A、Bの順で実行される。CPU及び磁気ディスク装置は、ともに一つの要求だけを発生順に処理する。ジョブA、Bとも、CPUの処理を終了した後、磁気ディスク装置の処理を実現する。
ジョブ ┃ CPUの処理時間 ┃ 磁気ディスク装置の処理時間
A ┃ 3 ┃ 7
B ┃ 12 ┃ 10
┃ CPUの使用率 ┃ 磁気ディスクの使用率
ア ┃ 0.47 ┃ 0.53
イ ┃ 0.60 ┃ 0.68
ウ ┃ 0.79 ┃ 0.89
エ ┃ 0.88 ┃ 1.00
【解答】
問題文より、CPUと磁気ディスクは、「実行を終了するまで」の使用率を計算すれば良い。
とすると、ジョブAはスタートからすぐにCPUがスタートし、CPUの処理の後に、すぐに磁気ディスク装置の処理に入る。
ジョブBは、「ともに一つの要求だけを発生順に処理する」から、ジョブAの3秒を待った後に、12秒のCPUの処理を行う。
ここで、ジョブBは磁気ディスクの処理に入る前に、3秒+12秒=15秒の時間を使用し、その時にはジョブAの磁気ディスクの処理は3秒+7秒=10秒の時点で終わっているから、CPUの処理の後に、すぐ磁気ディスクの処理10秒を行うことになる。
よって、ジョブAがスタートして、ジョブBが終了するまでの時間は、15+10=25秒となる。
あとは、CPUの処理時間3秒+12秒=15秒、磁気ディスクの処理時間10秒+7秒=17秒が、この25秒のうちの何%であるかを計算すれば良いのみであるから、
15 / 25 = 0.6
17 / 25 = 0.68
となる。
よって、CPUの処理は0.6、磁気ディスクの処理は0.68となるから、解答はイとなる。