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東京都八王子市の精神科病院「滝山病院」で看護師が患者への暴行を繰り返していた事件で、警視庁八王子署は26日、暴行の疑いで看護師として勤務していた50代の男を逮捕した。滝山病院を巡って逮捕、書類送検された職員は5人目。
逮捕容疑は2月7日午前7時ごろ、病室で車いすに乗った男性患者の額を平手で1回たたいたとしている。調べに対し「意識レベルをはかるためにやった」と容疑を一部否認している。
滝山病院を巡っては、都が4月、医療法などに基づいて業務改善命令を出し、病院側も「虐待防止委員会」を設置している。
https://www.sankei.com/article/20230626-X5AJ2PTLPVNS5B5VKB4H4RGP4E/
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怖いですね。滝山病院は、精神科と終末医療の病院です。人工透析の必要な重度の統合失調症を受け入れることができる病院でもあります。
しかし、その一方で、閉鎖病棟は外から見えないので、一旦世間からズレると何処までもズレてしまったようですね。しかも滝山病院の場合、患者は死ぬまで入院していて、死なないと外に出られないという終末医療の悪いところが出てしまい、より情報が外に出なくなるという悪循環が起きて、ここまでズレてしまったようです。
家猫も統合失調症で入院することがあるかもしれないので、こういうニュースは心が殺伐としますね。味方であるはずの看護師が殴ってくる、などというのは許されないことなのですが…。確かに完全な虐待です。そこは争う余地がありません。
その一方で、看護師がそれほどまでに追い詰められてしまった理由を探すのも大事なのではないかと思います。誰かが何かを指示していたとか、こういうのは、いじめと同じで、滝山病院内の空気感がおかしいと思うんですよね。その空気感を誰が生み出しているのかを突き止めて欲しいですね。
究極のところ、最終的には連帯責任になるかもしれませんが、絶対いると思うんですよね。こいつ(ら)が元凶、みたいな。ぜひ突き止めて欲しいですね。
しかし、こういう病院に入居させなければならない患者がいる、というのも暗い気持ちになりますね。他の病院で受け入れ拒否になってしまって、滝山病院しか無かったのでしょうか。みんなに病識が生まれれば閉鎖病棟など必要ではないのですが、そうもいかないのが統合失調症という病なのでしょう。統合失調症の患者も辛いですが、家族も辛いものがあるということですね。