FXの思い出

僕は、5年前ぐらいにFXに手を出しました。少しでも収入を増やしたかったのです。

最初はうまくいきました。通貨は確かニュージーランドドルだったと思います。それをロング(買い)で購入し、1万円ぐらいの利益を生むところで「売り」に設定しておいて、あとはひたすら待つという手法でした。

そして、通貨が下がってきたら、また購入する ということを繰り返しました。

これが功を奏し、1万円ぐらいの利益を3~4回ほど受け取ることが出来ました。

なんだ、FXって簡単じゃん!と思いました。

しかし、そんなビギナーズラックは続きませんでした。ある時、気づいたらマイナス15万円以上になっていました。そう、僕は損切りをしていなかったのです。

僕は待ちました。もしかしたら戻るかもしれないと思って。

僕は待ちました。なんの根拠もありませんが。

しかし、待てど暮らせど元に戻ることはありませんでした。しかも、損額はどんどん増えていきました。最終的には30万円ぐらいになったと思います。

30万円を超えたところで気持ちが悪くなりました。これだけの金額を賭け事で失ったのは初めてです。本当に手が震えました。人間ってこんなことになるんだ!?とびっくりしました。

待ちました。しかし改善しませんでした。

さらに待ちました。しかし改善しませんでした。

数か月ほど待ち続けたある日、とうとう僕は諦めました。30万円の損失です。

しかし諦めた次の日から、ニュージーランドドルは怒涛の上げを見せました。一か月もすると元の数字に戻りました。結論から言えば、僕は損切りする必要はありませんでした。

しかし僕は既に損切りしてしまいました。

「いまさら」です。

後悔先に立たず。FXに手を出したことが悪かった?それとも諦めたことが悪かった?いいえ、自分に信念が無かったことが全てです。信念さえちゃんと持っていて、持ち続けていれば、再び戻ったのですから(?)

僕は泣きながら「二度とFXには手を出さないぞ!」と心に決めたのでした。

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