美獣・桐生刹那に必要なのは格闘ではない、適切な投薬だ。

ケンガンアシュラという格闘漫画に、美獣・桐生刹那というキャラクターが居ます。ケンガンアシュラ面白いですよね。(スマホアプリ・マンガワンで連載していました。今でも無料で全話を読むことが出来ます。続編となるケンガンオメガも連載しています。)

208話「悪魔」で、桐生刹那は何人もの護衛者を殺しています。動機は、十鬼蛇二虎(ときたにこ)が身近な人に成り代わり、自身と主人公・十鬼蛇王馬(ときたおうま)、そして十鬼蛇王馬の友人である山下一夫(やましたかずお)に害を与えようとしていると妄想し、その害から彼らを守ろうと奮闘するためです。

桐生刹那

桐生刹那は悲劇的な幼少期の成育環境や死線を潜り抜けた経験から、死に囚われ、人として壊れてしまったと表現されています。しかし、死に対する憧れはともかくとして、「周りの仲の良い人に〇〇が移り変わって害を与えてくる」というのは、間違いなく統合失調症の症状です。格闘しても治りません(笑)。必要なのは殺し合いではなく投薬です。

統合失調症の症状がどのようなものであるか?が、まさか格闘漫画で例示されるとは思っていませんでした。作品内で統合失調症に言及することはありませんが(作者が意図して書いたものではないですし、今から言及すると差別とかいろんな問題になるからでしょう)、統合失調症を患っている患者の方が、何に苦しんでいるかが明確に描かれています。ありもしない脅威を排除するために、周りの理解が得られずも行動した結果、自身が実際の脅威を生んでしまう、脅威そのものになってしまう。桐生刹那は悪役として書かれるので、狂人のたわごととして気づきにくいものですが、彼の側に軸をずらすと、統合失調症の罹患がいかに悲しいかを表す物語になります。興味のある方は是非ともこの回をご覧ください。

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