インターネット老人会の思い出②「2ちゃんねる」

みなさまは「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」をご存じでしょうか?

まだツイッターなどのSNSが一般的ではなかった頃、人が集まる掲示板がありました。「論破王」で有名な「ひろゆき」が管理人であった「2ちゃんねる」です。

最初はひろゆきさんが個人的に作ったスクリプトで動いていました。最初はこじんまりとした掲示板でした。しかし、「ネオ麦茶」なる固定ハンドルネームを持った人が、書き込み後に実際にバスジャックを行ったことにより、各種メディアでニュースになり、その報道により2ちゃんねるは急速に勢力を拡大するようになりました。

途中で通信量による閉鎖危機がありましたが、そのころにLinux/Unix板の有志がその圧倒的なスキルでデータ量をこれでもかと圧縮したことにより、存続することが出来ました。

また、もう一つの存続理由として、書き込みが非常に自由であったことがありました。その中には完全な誹謗中傷もあったのですが、掲示板の管理人であるひろゆきが財産隠しを行ったことにより、裁判をしたとしても賠償金を取ることが出来ない状態になり、それを悪用する人が2ちゃんねるに悪口を書きこむことが多かったのです。まだ、インターネットに良くも悪くも自由があった頃でした。

僕は、2ちゃんねるの衰退について、SNS、特にツイッターの盛況の反射であると考えています。ツイッターは匿名と本名の狭間で非常に良いコミュニケーションツールとなり、匿名の掲示板を必要としなくなったのではないでしょうか。また、ひろゆきが訴訟対策として2ちゃんねる所有者の外観を「パケットモンスター」に売却した(実際の経営はひろゆき一派で行われていたようですが)ことで、逆にジムワトキンス氏からの乗っ取り時に「真の所有者である」ことを証明できなかったことなど、「策士策に溺れる」ところもあったと思います。

今は、ひろゆきは論破王として各メディアに登場していますので、まだ2ちゃんねる(5ちゃんねる)の名前は出てくるでしょうが、そのうち完全に忘れさられるのでしょう。

栄枯盛衰を感じさせるものですね。

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