統合失調症における「病識」はどこから生まれるか

みなさま、おはようございます、こんにちは、こんばんは、家猫です。

統合失調症における「病識」はどこから生まれるか。考えてみました。

まず、「病識」そのものを統合失調症の初期の患者、陽性症状でいっぱいいっぱいの状態の方に求めるのは辛いと思います。最初から幻聴を幻聴と判断できる人はいないと思います。まず病識を最初から持っていることはありません。しかし、「体が何かおかしいな?」ぐらいの意識だったら持っていることがあります。これは、陰性症状の影響で「体が重い」「やる気にならない」「不眠である」などの自意識があるからです。病識は持っていなくても、これぐらいのおかしさは感じていることがあります。

統合失調症だという病識を持ってもらうためには、薬を数か月ほど飲んでもらう必要があります。数か月ほど連続して薬を飲んでもらわないと幻聴への好影響はありません。数か月連続して飲んで、初めて少し減ったりします。そして、薬を数か月ほど飲んでもらうためには、本人に薬を飲むことを納得させなければなりません。

そこで周囲(主に親)が統合失調症患者を説得するのですが、そのとき、幻聴にフォーカスするのは余り良い判断とは言えません。フォーカスをするのであれば、陰性症状にフォーカスするのが正しいでしょう。

体が重たそうだから、眠れて無さそうだから、病院へ行って薬を飲まない? と説得するのが良い感じでしょう。これならば文句を言う人は少ないと思います。

そして、薬が効いて、現実感を取り戻し、幻聴が消えたら、統合失調症であるという病識が生まれます。おそらく幻聴が完全に消えなくても、現実感さえ取り戻せば病識は生まれると思います。家猫も幻聴が消えたのは薬を飲んでから1年後ぐらいですが、病識が生まれたのは3か月後ぐらいですから。

ということで、病識は薬から生まれ、薬を飲んでもらうためには家族の説得が大事であるという話でした。


統合失調症(とうごうしっちょうしょう)は、精神疾患の一つであり、一般的に現実感覚や認識に問題が生じる症状を特徴とします。統合失調症の病識(病気に対する自覚)が不足している理由は、以下のような要因が関与していると考えられています。

  1. 症状自体の特性: 統合失調症は、幻覚や妄想、思考の混乱など、現実感覚や判断力に影響を与える症状を引き起こすことがあります。これにより、本人が病気であることに気づきにくくなります。
  2. 自己認識の変化: 統合失調症の人は、自己の変化や症状の異常さに気づきにくいことがあります。病気の進行とともに、自己の認識や自己観が歪んでしまい、自身の状態を客観的に判断することが難しくなることがあります。
  3. 拒否や否認: 統合失調症の症状が現れると、本人はしばしばその異常さを受け入れることを拒否したり、病気であることを否定したりすることがあります。これは病気に対する社会的なスティグマや、自己の自尊心を保とうとする心理的な要因によるものです。
  4. 認知的な障害: 統合失調症は認知機能の障害を伴うことがあります。認知機能の低下により、病気に対する適切な理解や洞察力が妨げられることがあります。

統合失調症の病識の欠如は、病気そのものの特性や認知的な障害、心理的な要因などが組み合わさっている結果として現れるものです。治療やサポートの一環として、家族や医療専門家が適切な情報と支援を提供することが重要です。

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