統合失調症の呼吸

「鬼滅の刃」の人気も一服してきましたので、ここら辺で統合失調症の呼吸も決めておきたいと思います。もうそろそろネタとしてもオワコン化するかもしれないですし。統合失調症の呼吸!というのも語呂が悪いので、1文字の短い言葉の呼吸のみがある原作に合わせて「統失の呼吸」(2文字)としましょう。その方が言いやすいです。(1文字~2文字だと認識していましたが、実際にはヒノカミ神楽以外は全て1文字の呼吸でしたね。失礼しました。)

鬼滅の刃

「統失の呼吸」

一の型「幻聴」

二の型「妄想」

三の型「陰性症状」

四の型「足ムズムズ」

五の型「うつ病かと思った」

六の型「風呂入れず」

七の型「幻聴?いいえリアル悪口です」

八の型「肥満」

九の型「すれ違いに悪口」

十の型「無料機関乗り継ぎ」

十一の型「諦め」

十二の型「寛解」

そして十二の型から断薬することで一の型に繋がります。これが十三の型になります。

終の型「だいたい病気のせい」

終の型は十三の円環から独立して存在します。

【解説】

「幻聴」「妄想」「陰性症状」一の型から三の型までは基本です。統合失調症と言えばコレ、コレと言えば統合失調症。なんで脳内のドーパミンが多いと幻聴が聞こえるんでしょうね、不思議です。そして幻聴による妄想。お決まりのパターンです。世の中ではこの2つが有名ですね。さらに陰性症状。これを知っている方はちょっと統合失調症に詳しい。病気の知人か、身内がいる方ならご存じでしょうが、統合失調症はうつ症状、うつ病によく似た元気の無い症状を示すことがあるんですね。ですので、この3つが基本です。四の型からは派生です。

まず四の型「足ムズムズ」。統合失調症と診断された方は薬を飲むことになりますが、その時によく出る症状として「足がムズムズする」アカシジアがあります。エビリファイによるアカシジアは有名ですね。この型も、「アカシジア」と名前だけの技にするか、「足ムズムズ」という状態を含んだ技にするかで悩みました。僕は一般人に向けたものである、という面を捉えて、分かりやすい「足ムズムズ」を技名に選びました。

五の型「うつ病かと思った」はあるあるです。統合失調症にかかると「うつ病」のような症状になるので、自分も医師も「うつ病」と勘違いするのですが、実際には「統合失調症の陰性症状」だったというあるあるです。

六の型「風呂入れず」もあるあるです。くさい。くさいです。ですが風呂にも入れないんですよ…陰性症状って本当に何もかもやる気が出なくなるので、ベッドから立ち上がるのにもエネルギーを使うんですね。僕は手帳3級ですが、最も調子の悪いときはベッドから立ち上がることも出来なかったので、2級相当でした。この時に医師にかかっていれば診断も変わったでしょう。でもベッドから立ち上がれない人が診察に行くことが出来るわけもなく…。

七の型「幻聴?いいえリアル悪口です」もあるあるですが、これは自分だけでなく、社会との接点ですね。僕の場合はとあるユーチューバーが現れるというお店に行った際に、そこが現地ではデートスポットになっていたらしく、並んでいる最中に「おっさん帰れ」「〇ね」などと言われまくりました。僕は幻聴だと思い放っておいたのですが、お連れさんによると実際に言われていました。悲しい。僕はこの出来事からユーチューバーが現れるというお店には行かなくなりました。怖いもん。

ツイッター上では八の型を「テレビが自分の話を」にしていましたが、僕はこの型を使うことはありませんでしたので、自分に関係する「肥満」を八の型にさせて頂きました。薬の副作用でお腹が減るんですね。誰も興味ないと思いますが、この12の型、それぞれ真面目に考えてあります。

九の型「すれ違いに悪口」も、統合失調症あるあるです。統合失調症を極めると誰も居ないところでの幻聴は気にはならなくなりますが、散歩している時など「誰かとすれ違いになるときに悪口が聞こえる」という、現実と妄想の狭間をついたあるあるです。統合失調症には現実か幻聴か分かりにくいタイミングでこそ幻聴が聞こえるという非常に嫌な特性があります。

十の型「無料機関乗り継ぎ」、正式名称は無料交通機関乗り継ぎです。これは地域によって変わります。統合失調症(精神3級)の場合、愛知県は市バス・地下鉄が無料で、名鉄バス・名鉄はフルチャージになります。収入の少ない家計を助けるため、なるべく市バス・地下鉄を乗り継ぎ目的地に向かうという節約剣技です。

十一の型「諦め」。統合失調症に罹患してしまった場合、必ず直面するのがコレです。とある何かは、病気前には出来ていたのに、病気後には出来なくなってしまう。絶対的に来る絶望です。これに対して諦めで挑み、出来るところで頑張っていくという打たれ強さを体に入れた鬼殺隊もとい統合失調症罹患者が使用する儀礼的な剣技です。

十二の型「寛解」。本人のみならず周りのみんなも望む、干天の慈雨と肩を並べるくらいには優しい剣技です。ですが、薬を飲まなければ一の型に繋がってしまいます。原作では十二の型から一の型に繋げるのが十三の型で、炭〇郎はVS無惨戦の土壇場で繋げることに成功しましたが、統失の呼吸では逆に十三の型として繋がらないようにしましょう。継続的な投薬、これ大事。

最後に終の型「だいたい病気のせい」。これは統合失調症の陰性症状のひとつ、うつ病に近い状態になったことを悪用して「太った(ダイエットしない)のは病気のせい、勉強できないのは病気のせい、約束の時間に遅れたのは病気のせい、仕事が出来ないのは病気のせい」など病気に全ての責任を転嫁させる技です。初心者でも使いやすく、適用範囲も広いコストパフォーマンスの良いものですが、使えば使うほど自分で自分が嫌いになっていく、周りの人が離れていくなど人生が駄目になっていく危険な諸刃の剣技です。とはいえ本家の彼岸朱眼ほどのダメージは負いませんので、適宜使っていきましょう。この技は「諦め」から派生しています。

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